テングサ

天気がよく風がおだやかな日に海沿いの道を歩いていると、
赤紫色のモジャモジャしたモノが道端に干されているのを
よく見かけます。南房総の主要海産物の1つ「テングサ」です。

春から初夏にかけてのこの時期、磯の中はまるでジャングルのよう。
さまざまな海藻が鬱蒼と生い茂っています。
テングサはそんな磯の岩場に生えている海藻の一種。
干潮時に海に入って刈る人もいれば、岸に流れ着いた海藻の中から
それだけを選んで拾い集める人もいます。

c0048685_17523886.jpg海の恵みをちょっぴり享受すべく、私もテングサ拾いをしてみました。

水にさらしてから日に干し、また水にさらして干し・・・何回かくり返すうちにテングサは赤紫色から桃色、そして白へと色を変えていきます。


日干し中のテングサと、白くなった完成品。
これを水でグツグツ煮だし、液を冷やして固めると
ゼリーのようにプルプルとした「寒天」になるのです。

出来上がった寒天は、細く切って酢醤油をかけ海苔をまぶし、
トコロテンとして味わうことにしました。

c0048685_17531965.jpg何日もかけて干しあがるのを待ったテングサも、食べればあっという間に消えてしまいます。
でもこのじっくりと「待つこと」がまた、けっこう楽しかったりするのです。
by glass-drop | 2005-06-04 17:46 | 自然